クラウドの機能

Cloudflareの機能

Cloudflareの機能構成

Cloudflareの機能は、大きく5つあります。

Cloudflareが提供する機能

パフォーマンス

Cloudflareのパフォーマンス向上のための構造

CDN

高速キャッシュクリア
キャッシュされたファイルは、高速にクリアする事が可能です。全クリアは10秒で終了します。URL単位は1秒で終了します。また正規表現を使ったルールで、選択してキャッシュクリアも可能です。CMSと連動させる事も可能です。
柔軟なキャッシュルール
Query Stringのあり・なしで場合分けする等、単純なキャッシュルールの設定から、複雑なキャッシュルールまで対応しています。分かりやすいUIで設定可能です。
ブラウザキャッシュ設定
ブラウザキャッシュの時間を設定して配信が可能です。
Query Stringソート
Query Stringの値の順番が異なっていても、同一の値が入っていれば、キャッシュから配信する事が可能です。
常時オンライン
万が一オリジンサーバが落ちた場合に、キャッシュから配信する事が可能です。キャッシュが無い場合には、エラーコードが返ります。
開発者モード
一時的にキャッシュをバイパスして、オリジンサーバにリアルタイムでファイルを取りに行って、動作検証できます。

Web最適化

自動Minify機能
自動で、HTML、CSS、JavaScriptのMinifyを行い、ファイルサイズを小さくできます。
画像最適化(Polish)
可逆、非可逆、それぞれの方式で画像圧縮できます。また、WebPに対応しているブラウザには、自動で画像変換を行って配信できます。なお、AVIF形式への変換には別途Cloudflare Image Resizingが必要です。
Tiered Cache / Cache Reserve
かつて提供していたRailgun(動的コンテンツの差分配信によるWAN高速化)は、2024年1月31日にCloudflareにより正式に廃止されました。
現在は、Tiered Cacheによる多段キャッシュ構造でオリジンへのアクセス回数自体を削減し、さらにCache Reserveを使うことで、キャッシュ保持期間を長期化してオリジン負荷を継続的に下げる構成が推奨されています。
オリジンサーバとの安全な接続には、後述するCloudflare Tunnelの利用が現在の標準的な方法です。
Brotli圧縮
GZipより圧縮率が高いBrotli圧縮でコンテンツを配信できます。
Rocket Loader
テキスト、画像、フォント等、JavaScriptによって読み込まれるコンテンツを優先順位付けし、JavaScriptを遅延読込させることで、表示開始時間や表示完了時間を高速化します。
プリフェッチ機能(Speed Brain)
ユーザーがリンクをクリックする前の挙動を検知して、遷移先のページを事前に取得しておくことで、体感速度を高速化します。Manifestファイルや、HTTP headerに記載されたプリフェッチリンクにも対応しています。

モバイル最適化

モバイルリダイレクト
デスクトップサイトとモバイルサイトが別々の場合、Cloudflareで、端末情報を見て、ブラウザ側でリダイレクトさせるのではなく、直接、Cloudflare側でモバイルサイトに誘導し、リダイレクト時間を削減して高速化します。
レスポンシブ画像配信
かつて提供していたMirage(モバイル回線検知による画像の低解像度先送り配信)は、2025年9月15日にCloudflareにより正式に廃止され、全ドメインで自動的に無効化されています。
現在は、ブラウザがネイティブに対応するloading="lazy"属性によるレイジーロードや、srcset/picture要素によるレスポンシブ画像配信を組み合わせる方式が推奨されています。
画像自体の圧縮・変換は、前述のPolishが引き続き担います。

WAN最適化

Argo Smart Routing
多段キャッシュとルート最適化により、より高速に、より堅牢に、よりセキュアに配信できます。リアルタイムの輻輳データを基に、Cloudflareとオリジン間の経路を最適化します。

セキュリティ

Cloudflareのセキュリティ向上のための構造

DDoS防御

堅牢なDDoS攻撃に対する防御がデフォルトでついており、DDoS攻撃で発生したトラフィックについては、追加課金は発生しません。

IoTセキュリティ

Orbitという機能を提供しており、IoTデバイスを相互TLS認証で悪意ある接続者を排除したプライベートネットワークで保護します。

WAF

Cloudflareの管理ルールセットに加え、OWASP(Open Web Application Security Project)のModSecurity Core Rule Set(CRS)を実装したCloudflare OWASP Core Rulesetがデフォルトで提供されます。
なお、このCore Ruleset(CRS)は、OWASP Top 10(最も深刻なアプリケーションセキュリティリスクの一覧)そのものとは別物であり、CRSはリクエストごとに脅威スコアを算出してアクションを実行する仕組みです。
OWASPは、Webをはじめとするソフトウェアのセキュリティ環境の現状、またセキュアなソフトウェア開発を促進する技術・プロセスに関する情報共有と普及啓発を目的としたプロフェッショナルの集まる、オープンソース・ソフトウェアコミュニティです。

もちろん、カスタマイズしたルールセットを独自に設定することも可能です。

Zero Trust(Cloudflare Access)

Cloudflareは、CDN・セキュリティに加えて、「Cloudflare One」というZero Trust/SASE型のプラットフォームを提供しており、近年、事業の柱の一つとして急成長している領域です。

Cloudflare Access

イントラネットのWebアプリケーションに安全にログインするために、CloudflareのIPからのみ接続できるようにして、Cloudflareのネットワーク経由で接続することで、Cloudflareが提供するZero Trust Network Access(ZTNA)の認証機構が利用可能です。
OAuthと連携させる事も可能です。
サービストークンと連携させて、二段階認証化も簡単にできます。

Cloudflare Tunnel

オリジンサーバにファイアウォールのポートを開放することなく、Cloudflareのネットワークへ常時接続を確立できる機能です。
オリジンサーバのIPアドレスを外部に露出させずに公開できるため、前述のRailgun廃止後のオリジン接続の標準的な手段として位置づけられています。

Gateway

セキュアWebゲートウェイ機能として、社内ネットワークやリモートワーク環境からのインターネットアクセスに対して、DNS/HTTPフィルタリングやマルウェア対策を適用できます。

信頼性

DNS

国内2~8msで名前解決を行う、世界最速クラスのDNSです。
DNSの名前解決のプリフェッチ機能が実装されており、複数のCNAMEの連鎖を断ち切る事が可能です。
もちろん、グローバルでトラフィックのコントロールをしている場合には、地域ごとの名前解決のプリフェッチが行われるので、適切なデータセンターのIPアドレスを返します。

DNSSECも簡単に実装が可能です。
高速な楕円曲線DSA(Algorithm 13、RFC6605)を利用しており、DNSSECを導入しても高速な名前解決を担保します。

Anycast Network

RFC1546で定義されている「IP Anycast」を使用した経路最適化により、世界に分散されたCloudflareの最寄りのノードへと接続し、高速に確実に配信を行います。
日本国内は、東京、大阪、福岡、那覇にデータセンターを展開しており、国内配信を高速化しています。
世界各地でも、配信量に応じてデータセンターの拡張が継続的に行われています。

ロードバランシング

Cloudflareのエッジで付与するCookieを使った「Cookieスティッキー」でセッション維持できるロードバランシング機構を提供。
重みづけをして負荷分散可能です。

また、複数台のロケーション毎のサーバを「プール」として定義し、最大5段でのフェールオーバー(プールA → プールB → プールC...)を可能とします。
お客様が指定した間隔で、HTTP/HTTPSで対象サーバへ、ヘルスチェックのアクセスを行います。
ヘルスチェック機能とDNSが連動し、最短10秒で切り替える事が可能です。

常時オンライン

万が一、オリジンサーバがダウンしても、この常時オンライン機能をOnにすることによって、Edge上のキャッシュサーバからコンテンツを配信し続ける事が可能です。

分析

セキュリティ分析

Security Analyticsやファイアウォールイベントのダッシュボードにより、どのルールが、いつ、どのリクエストに対して実行されたかを可視化できます。
攻撃の種類やソースIP、地域別の傾向など、脅威に関する詳細な分析が可能です。

Cloudflare Logs

CloudflareのEdgeにアクセスしたクライアントの情報を、1~5分以内に配信する高速なログサービスを提供しています。
Push/Pullの双方に対応しており、AWS S3やGCPのGoogle Storageに保存することが可能です。

トラフィック監視

Cloudflare経由で処理したDNSのリクエスト数、配信したファイルの容量、キャッシュヒット率、ユニークユーザ数、ファイルのリクエスト数の情報がポータルサイトで確認可能です。
どの国からのアクセスが多いか、統計データを確認することができます。

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